学校の勉強だけでは足りない、心もとない、子供にもっと勉強してほしい…
そんな風に親は思ってしまうもんですよね。
実際に「学校教育だけでは『勉強が足りない』と答えた小学生の親は72%、中学生の親では84.4%に上るそうです。
なぜ学校の勉強だけでは足りないと思うのか、実際に足りていないのか、学校と塾・通信教育の役割から考えていきます。
学校の役割
まず文部科学省が定める学校の役割から見ていきましょう。
人間として、また、家族の一員、社会の一員として、更には国民として共通に身に付けるべき基礎・基本を習得した上で、生徒が各自の興味・関心、能力・適性、進路等に応じて選択した分野の基礎的能力を習得し、その後の学習や職業・社会生活の基盤を形成することを役割としている。
要は、学校では基本の勉強と将来のための基盤の形成が役割ということです。
学校というのは、学力の統一化を目指しているので、レベルの高い子も低い子も平準化を目指した授業が行われるのです。
学校の勉強を何で補う?
小学生、中学生の親たちが、「勉強の成績を伸ばすために子供にとって、必要だと思うこと」を調査したところ下記の結果となりました。
小学生 | 中学生 | |
褒める | 56.0% | 53.3% |
学校以外で勉強させる | 27.0% | 40.7% |
家族の目の前で勉強させる | 30.3% | 21.7% |
15分ほどの短時間だけ勉強する | 24.3% | 10.3% |
ご褒美を与える | 18.0% | 15.3% |
1人で勉強させる | 9.0% | 13.0% |
厳しく教える | 4.3% | 13.0% |
その他 | 2.7% | 5.7% |
小学生でも中学生でも一番多いのは子供を褒めるというところですね。
次に多いのは小学生では家族の目の前で勉強させるということなのに対して、中学生では学校以外で勉強させるということ結果となりました。
学校では全てのレベルの生徒を対象にして授業が行われている。
であれば、学校の勉強だけでは物足りない、受験に挑めないかもしれない、不安…と思っている子供たち、逆に学校の勉強についていけない、理解できないと思う子供たちが塾や通信教育などの学校以外の勉強を受けるというのは自然の流れではないでしょうか。
塾・通信教育は学校の勉強を補えるか
学校以外での勉強となると、学習塾や通信教育、家庭での自主学習というのが挙げられます。
学校教育との大きな違いは、義務教育ではなく、その教育を受けるか受けないかは家庭の自由というところですね。
塾や通信教育の役割は、やはり学力の向上や勉強に対しての意欲の向上といったところでしょうか。
単純に勉強量は上がるし、間違った方法でない限り、学力は上がる気がしますね。
しかも、通信教育であれば先ほどの「勉強の成績を伸ばすために子供にとって、必要だと思うこと」の2位、3位の結果となった「学校以外で勉強させる」と「家族の目の前で勉強させる」という2つの理想が叶うということになりますね。
まとめ
今回の記事についてまとめると
- 学校の勉強では足りないと思っている親は小学生の親で7割、中学生の親で8割以上
- 学校の役割は基本の勉強と将来のための基盤の形成
- 学校の勉強で足りないところを補う方法は褒める、学校以外で勉強させる、家族の目の前で勉強させる
子どもが自分でしっかり自宅学習をしてくれるならそれが一番なんでしょうけど、小学生や中学生の子どもたちには誘惑も多いし、なかなか難しいですよね。
学校の勉強では足りないと思っているなら、塾や通信教育をうまく活用して学力を伸ばしていきたいですね。