人は人生において何度も何度も大きな決断のときに遭遇しますよね。
中学生の子どもたちにとって中学を卒業してからの進路についてはとても大きな大きな決断の時でしょう。
自分で決めて自分の道を歩んでほしい、そうは思っても、ある程度のサポートはまだまだ必要かもしれない。どこまで手を差し伸べればいいのだろうかと迷いますよね。
今回は進路に迷う子供に対して親のとるべき行動、反対にやってはいけないことをいくつか紹介してきいます。少しでも不安が解消できれば嬉しいです。
進路に迷う子供に親がしてあげられることは?
進路に迷う中学生の子どもに親がしてあげれることをあげていきます。
子供の話をしっかり聞き尊重する
子供の意見や願いをしっかり聞きなるべく尊重してあげましょう。
親が一緒に話し合いをしたり、アドバイスしたり、考えることはもちろん必要で大切な時間です。
しかし最終の判断は子供に任せるようにしましょう。
親は子供が決断しやすい環境を作ってあげることを心がけていれば大丈夫なのです。
子供もその方が責任をもって判断するだけでなく自分自身の自信に繋がり自立への第一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
実際、私も娘に進んでほしい進路先があったのですが、娘自身が行きたい学校があり「自分には絶対にその学校が合ってると思う」と意見してきたのでそれを信じ尊重しました。
子供の味方であることを伝えておく
最終的には子供自身に決断させますが何があっても親が一番の味方であることはしっかり伝えておき安心感をもたせてあげましょう。
それは決断してからもですが、決断する過程においても、最後に決めるのは自分だけど、いつでも相談にのるし、応援しているし、味方だということはしっかり伝えてあげていてほしいです。
子供の視野を広げてあげること
大人の経験談をたくさん聞かせてあげたり経験させてあげることで子供の考えの視野を広
げてあげましょう。
自分や身近な人、有名な方の決断した時の成功談を聞かせてあげるなどすればモチベーションを上げることが可能です。
大人の様々な人生経験は子供にとって大変参考になります。
また視野を広げるという意味では日常から離れた体験をさせてあげることも大切ですので何か体験教室やボランティアなどに参加させてあげるのもいいかもしれません。
家庭、学校、塾といった日常のコミュニティ以外で人や考え方に接することで子供の視野は広がるのではないでしょうか。
とりあえず進学という選択もアリと伝えること
将来について何も決まっていない場合でも、とりあえず進学というのもアリと伝えておきましょう。
その場合は普通科を選んでおくのが無難です。
専門的な学科を選択すれば早い段階で専門的な教育が受けられるメリットはありますが、年齢的にその専門分野に対して関心が薄れてしまうことも大いにあります。
そうなった時の為に普通科にしておく方が妥当です。
高校の間に自分の道を探す期間に充分なりますし、高校を卒業してからでも間に合うと伝えましょう。
知り合いの子は将来、保母さんになる事が夢で高校でその専門コースを進むことを希望していました。
しかし、親、担任、周りの大人は素敵な夢だけれど、それは高校を卒業してからでも充分に叶えられる夢なので普通科に進学する事を薦められ本人も納得して普通科に進学しました。
もちろん逆のパターンもあります。
娘の友人にはスポーツに力をいれていてその専門に進むことを決断した子もいました。
しかしその子達の考えや意思や決断はとてもしっかりしていました。
子供の考えや意思がいかにきちんとしているか、変わる可能性があるのか、ないのか、その状況により判断してあげるためにも、とりあえず進学という選択もアリだと伝えておきましょう。
失敗談も話しておくこと
残念ながらすべての子供が自分の希望通りに進める訳ではありません。
もしその場面に直面した時に前向きになれるよう、あらかじめ失敗例を話しておくことも大切だと私は思っています。
それな悲観的なことにするのではなく失敗することは良い経験になること、そこにただ縁がなかったということ、逆に違う道に導いてくれたということ、というように失敗を成功に変換できるイメージをつけれるような話をしてあげておきましょう。
なので、失敗して進むことになるかもしれない進路先の良いところもあらかじめ親子でたくさん知っておくのも必要ではないでしょうか。
進路に悩む子供にしてはいけないことは?
親の理想をおしつけること
親の考えを基準にしてはいけません。
親であれば誰しも、子供の進路についてはいくつかの理想をもっているかと思います。
例えば、自分と同じ、あるいは違う道に進んで欲しいと思っている人。
自分が叶えられなかった夢を子供に託そうとしている人。
しかし、子供と言えども他人、立派な一人の人間だということを忘れないでください。
親の理想、後悔、不満を子供に押し付けるのは虐待と同じです。
あくまでも考え方の基準は子供にしましょう。
兄弟姉妹と比較すること
同じ親から産まれていても、兄弟姉妹は性格も個性も違うことが多いです。
それは素晴らしいことです。
なので、比較するのは絶対にしてはいけないことですのでその子自身と向き合ってあげるようにしましょう。
正論ばかり伝えること
親が一方的に子供の意見を否定しないようにしましょう。
親は大人として子供に比べて人生経験があるので、様々な意見をもっているのは当たり前です。
しかし年齢的に思春期ですし、正論ばかり並べられても嫌になるだけです。
例えば一回のテストで成績が下がってしまった時にそこを責めるのはいかかがなものでしょうか。
子供自身が一番分かっていて辛いのです。
責める、論すのではなく共有し話し合うようにしましょう。
どうすれば良かったのか、これからどうしていくのかを話した方がよっぽど生産的です。
まとめ
- 子供とのコミュニケーションが一番大切で普段からしっかりとお互いの考えを伝えあっておきましょう。
- 子供の考え方を基準にすることが大切です。否定や論すことはしないよう心がけましょう。
親にとっては中学生もまだまだ子供ですよね。
でもしっかり話し合ってみてください。意外にそんなことはなくしっかりとした意見や考え方を持っているんです。
そこをしっかりと聞いてあげると親も納得できますし、任せることへの不安も軽減されます。
それに何より子供が決めて進んだ道は子供自身が責任をもって過ごすことができ、充実して過ごせる可能性が高いです。
親は一番の味方であり見守り応援する立場に徹してあげましょう。